なんと、8 月は 1 つもエントリーを書いていませんでした。

気がついたら 8 月は溶けていた感じで、実際に何をやっていたのかほとんど覚えていないです。 それだけ家事と育児にしっかりコミットできてる。。ということにして気を取り直して今月も振り返っていきたいと思います。

子どもの成長

生後 2 ヶ月が経過し、色々と成長が見えてきて面白いです。 こちらを見て笑ったり、喃語クーイング(えー、うーなどの発音。妻から喃語というよりはクーイングであるとの指摘を受けて修正)の頻度や種類が増えたりして、コミュニケーションらしきものが取れるようになってきました。

特に喃語クーイングが増えたのが面白く、子が「うぐー」などと発音するごとに僕も妻もそれに対して「うぐー」と返事を返すので知能指数ゼロの会話を延々と親子で楽しんでいます。 まだ首がすわるまではもう少し時間がかかりそうですが、物を掴んで引っ張ったりできるようになったりと順調に発達している様子です。

最近ではミルクの間隔が 6 時間開くこともあるくらい非常によく寝てくれるため、夜に夫婦で久しぶりにスプラトゥーンをしたりする余裕も出てきました。 とはいえそろそろ夜泣きが始まる可能性もある月齢なので覚悟しておく必要がありそうです。

今月のインプット

時間の使い方を見直したい

8 月は少し子育てに慣れて余裕が出てきたので、いよいよ時間の使い方を見直していきたいなと思いながらスタートしました。

蓋を開けてみたら結局は何のアウトプットもできないまま 1 ヶ月が完全に溶け去っていってしまったのですが、時間の使い方について参考になりそうな本を何冊か読んでみたりしていました。

まずはこの「インプット大全」。 普段からニュースやら Twitter やら処理し切れないほどの雑多なインプットに晒されている自覚があり、その辺を整理して質の高いインプットを増やしていこうかな、という目的からこの本を手に取りました。

実際読んでみたところ、新しい発見がたくさんあったわけではなくどこかで聞いたことがある話や「そうだよね」という内容がほとんどであるという感想ではありましたが、普段ただ漠然と情報を取り入れるだけの質の低いインプットをしている自分を再認識できたのでよかったと思います。

特に本の読み方については、この本を読むまではとにかく「たくさんの本を読んでみるのが良いのかな」と思い多読とか速読とかに手を出そうと思っていたのですが、それよりはきちんと目的意識を持って本を選び、目的意識に沿った読み方をし、そしてせっかく得た知識を定着させるためにきちんとアウトプットをするべきだ、というのが学べました。めんどくさく感じてしまうこともありそうですが、習慣化していきたいと思います。

先ほどの「インプット大全」の文中で頻繁に言及されていたので「アウトプット大全」の方も読んでみました。 こちらは正直そんなに参考になる情報が多くなかったです。 自分が学びになると感じた内容は「インプット大全」の方でも述べられていたし、それ以外の内容はどこかで聞いたことがある話の総集編、コラム集 + 筆者の仕事術紹介のような印象でした。 なので結構飛ばし読みしてしまいました。

そしてもう一冊、「時間術大全」を読みました。何だか大全ばかりになってしまいましたが。

こちらは原題の「Make Time」の方がずっとしっくりくる印象です。 どうやってやりたいことをやるための時間を作り出すかという観点から、筆者たちが試してみてうまくいった方法をひたすら紹介するという内容です。

筆者が YouTube や Gmail の元開発者であるというのがとても面白く、ユーザの時間をいかに消費させるかを世界の最前線で考えてきた方々だからこその説得力があります。

「SNS や YouTube やニュースなどに時間を吸い取られてしまうのは自分の意志の低さ故であり、そこを克服しないことには有意義な時間の使い方は身につかないだろう」と本書を読むまでは僕は考えていたのだが、いや、そうではないという認識を持つことができて少し安心しました。

SNS や YouTube は世界トップの技術者たちが激しい競争の末に開発した「無限の泉」であり、それに抗うことは個人の意志の力だけでは非常に難しいということ。僕がせっかくの家事育児の合間の時間をついつい Twitter をだらだら見て過ごしてしまうのは意志の弱さゆえの負けではなく、むしろ技術の勝利なのだ、と同じ技術者の立場として喜ぶことにしました。

そしてその誘惑に対してきちんとバリアを張っていこうと思いました。(そしてとりあえずはスマホの中の不要なアプリをざっくり消しました)

この本にはたくさんの時間を作る(Make Time)ための戦術が書かれていますが、骨子としては「メイクタイムのしくみ」という章に書かれているシンプルなルールだけです。これをきちんと意識して自分に合う戦術を選んだり考えたりしていけば確かに満足度の高い毎日を過ごすことができそうな気がします。 紹介されている戦術も決して「意識が高い」ものではなく、背伸びせずに十分実現可能なものばかりだったので少しずつ取り組んでいってみようと思います。

今月読んだ本ではないですが、「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」に書かれていたロケットスタート仕事術も自分としてはかなりしっくりくるし、やってみたいなと思うやり方でありこの「時間術大全」にあるハイライトやレーザーと共通する考え方であるという認識です。(「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」では界王拳と表現されており、僕にとってはとても直感的でわかりやすい表現でした)

ちょっとじっくり読もうとしすぎた

3 月ぐらいから読んでいた「Web 配信の技術」をようやく読み終えました。 HTTP の Cache-Control などのキャッシュに関わるヘッダとそれに対するブラウザや CDN の挙動が難しいことは以前から認識はしていたので、その辺をしっかり押さえようと思って読み始めたのですが。。

実際この本にはその辺りの知識も詳細に書かれているのですが、到底一度読んだだけで覚えられるようなものではないので早々に諦めて脳内にインデックスだけ作っておいて少し飛ばし読みをすればよかったと思いました。必要になったときに再度読み直すことにします。

後半の CDN の導入についての話や自前コンテンツサーバと CDN の併用などの話は前職で実際に自分も悩んだところであったので興味深く、サクサク読み進めることができました。(トラフィックの規模は全然違いますが)

CDN をなんとなく入れた方が良いだろうから、という理由で導入しているような人(すみません、僕です)はぜひ読んでおいた方が良い一冊です。

ちょっと Rust が気になる

Software Design の 9 月号の「Rust でわかるメモリ管理」の特集を読みました。

Rust は去年くらいからかなり頻繁に名前を聞くようになり、隙あらば業務でも使ってみたいなーと思いながらなかなか機会がなくて触ることなく今に至っています。 (こういうプログラミング言語などの技術は必要になったときに業務にスッと差し込んで業務時間に現実の問題を解きながら学ぶのが一番効率が良いと思っています。)

しかしこの記事を読んでみていかに自分がメモリに対して意識や知識が乏しいままプログラマをやっているか痛感しました。 恥を承知で正直に曝け出すと、例えばスタックとヒープは知識として知ってはいるが普段意識してないなーとか、メモリのページングについて全然わかってなかった、とかそういう発見がありました。

メモリについて多少なりとも意識できるようになったきっかけは iOS エンジニアとして働き始めた頃に RubyMotion や Objective-C で ARC (Automatic Reference Counting)に初めて触れたときで、メモリを意識しなければいけない言語を使うことによって、メモリを意識したプログラミングができるようになったと思います。(前述のようにまだまだ足りないと思っていますが、それでも以前よりは確実に意識できるようになっています。)

であればメモリや変数のライフサイクルに厳格な Rust を学ぶことで、さらに効率の良いプログラミングができるようになるのでは。。?という考えです。 単純に Rust 製の OSS が増えているから書けるようになっておきたいという理由もあります。

業務で触ったり何か作りたいものがあったりするわけではないのでモチベーションがもつかどうか少し自信はないのですが、まずはRBE (Rust By Example)を少しずつ進めていってみようかなと思っています。

ブログを新しく作ろうかな。。

技術メモ以外のエントリも書きたいし、だったらいっそはてなのサービスを使い続ける必要もないのかなーと。。 情報収集もはてなブックマークから RSS と TechFeed 中心に乗り換えてみようかなと思っています。 (はてなブックマークの文化があまり居心地が良くなく、正直離れたい気持ちがあります)

文章、もっと上手になりたいので人に読んでもらうことを意識したエントリをもう少し頻繁に書いていきたい。 願わくは 9 月のまとめエントリは新しいブログ上で書けてますように。

以上、8 月まとめでした。